『息子が川崎病になったはなし』の続きです。
【前編】を読んでいない方は、ぜひ前編からお読みください。
- 発熱8日目(8/25土曜日)
- 発熱8日目続き、市立病院救急外来受診(8/25土曜日)
- 川崎病の治療
- 発熱8日目つづき、入院初日(8/25土曜日)
- 入院2日目(8/26日曜日)
- 入院3日目(8/27月曜日)
- 入院4日目(7/28火曜日)
- 入院5日目(8/29水曜日)
- 入院6日目(8/30木曜日)
- 入院7日目、退院(8/31金曜日)
- 川崎病になってみて
発熱8日目(8/25土曜日)
発熱6日目(8/23)にかかったSクリニックへ。
この日はおじいちゃん先生ではなく女医さんでした。
心電図をしてから診察だったのだけど、ギャン泣きでうまく取れず。
診察をしてもらったところ、女医さんから「市立病院に紹介状を書くので行ってください」と言われました。
へ? このタイミングで?
と頭の中にハテナがいっぱい浮かびました。
女医さんは『とりあえず心臓の検査してきてください』くらいのニュアンスでした。
でも、『きっと入院になる』と思ったので、オムツやおもちゃを多めに持っていくことにしました。
発熱8日目続き、市立病院救急外来受診(8/25土曜日)
私の車で市立病院に行き、市立病院の医師に今までの経過を説明し、診察をしてもらいました。
ここ数日の病院通いで医者と看護師が苦手になってしまったので、大声で泣き叫び暴れる息子を私と看護師と医師が押さえつけて診察をしました。
その結果「川崎病です。すぐに入院して治療が必要です」と言われました。
この時点での症状としては、
・5日以上続く熱
・両方の目の充血
・発疹
・首のリンパ節の腫れ
・唇の赤さ(医師からの指摘)
・手足の赤さ(医師からの指摘)
・BCGの赤み(乳幼児の場合はBCGの赤みも川崎病の特徴だそうです)
「今言っても仕方ないんですけど」と前置きをした上で医師から、
「Sクリニックで川崎病疑いが出た時点でこちらに紹介してもらえればよかったんですけどね」と、Sクリニックの対応に疑問を感じている様子でした。
Sクリニックの医者が「様子を見ましょう」というから、そういうものかしら? と受け入れてしまって、『大きな病院で検査をしたい』と言うことのできなかった自分を激しく悔やみました。
病室に移動してから、暴れる息子を押さえつけて心エコーをとってもらいました。
その結果、一番心配していた心臓の冠動脈には今のところ問題はなさそうだと分かりました。
しかし、川崎病で冠動脈にコブができるのは発症から7〜10日目が多いそうです。
この時点で発熱(発病)から8日目。
まだ心の底から安心はできません。
川崎病の治療
こちらのサイトに詳しく書かれています。
息子は『アスピリン療法』(粉薬)と『免疫グロブリン療法』(点滴)を受けることになりました。
免疫グロブリン製剤は献血をしてくれた人の血から作られています。
可能な限り安全に処理されているとはいえ、感染症の可能性はゼロではありません。
そのため投与するのに同意書を書く必要がありました。
15時頃から点滴を始め、夜中の間も点滴のボトルを付け替えてもらい、翌朝までかかりました。
発熱8日目つづき、入院初日(8/25土曜日)
点滴だけでなく、心電図などのケーブルにつながれて身動きしずらそうでした。
夜になって看護師さんが「窓から隣町の花火大会の花火が見えますよ」と教えてくれました。
ロールカーテンをあけると、遠くのほうに小さな花火が見えました。
息子にとっては初めての花火だったのに、病室からになってしまったなぁとしんみりとした気持ちになってしまいました。
面会時間ギリギリに夫も仕事からかけつけてくれました。
入院2日目(8/26日曜日)
点滴は朝までで終わり。
熱がぶり返したら点滴を再開すると言われました。
そのため点滴の針を刺したままにしていましたが、医師から「針を刺したままだと窮屈だろうから針を抜きましょう」と言ってもらい、針を抜いてもらいました。
(点滴の針が動かないようにがっちり固定していたため、指が動かせない状態でした)
朝時点の症状
・熱は平熱
・首のリンパの腫れがある
・湿疹、唇の赤さ、目の充血も少し残っている
・BCGの赤みがある
多少だるいのかな? と思う部分はあるけれど、機嫌も良くなってきたし、それまでのぐったりした感じとは違ってきていました。
オムツをゴミ箱に捨てに行ったり、窓から外を見たり、持ってきたおもちゃで遊んだりしました。
入院3日目(8/27月曜日)
朝時点での症状
・熱は平熱
・首の腫れとBCGの赤みが少しある
・湿疹なし、充血なし、唇の赤みは正常に戻る
朝の回診で、「明日また血液検査をしましょう」ということになりました。
午後からは心電図をとりました。
取ってくださった方がとっても子供の扱いに慣れていて、泣いて押さえつけなければいけませんでしたが、比較的スムーズに心電図をとり終えることができました。
本人は熱もなく元気で、遊びたいし、あちこち動き回りたいのにできなくてイライラしている様子でした。
入院4日目(7/28火曜日)
朝時点での症状
・熱は平熱
・首の腫れもほぼなくなる
・BCGの赤みはなくなる
回診で「順調に回復しています」と言われる。
心臓のエコーと採血。
心臓のエコーは病室で撮りました。
が、暴れて泣き叫ぶので、私も必死で息子のことを押さえつけてエコーを撮ってもらいました。
冠動脈に変化は見られませんでしたが、息子があまりにも暴れるので他の部位のエコーをとることができませんでした。
さらに検査をしてくれた方が「他の病室にいる同じ歳の同じ病気の子は、すんなり取らせてくれたんですけどね」と言われて、私のメンタルボロボロ。
ソンナコトイワレタッテ…(;´д`)
採血は処置室でやってもらいました。
私は外で待っていましたが、外にまで息子の泣き叫ぶ声が聞こえてきました。
血液検査の結果、数値がまだ高いということで金曜日に再検査になりました。
息子はイライラしているし、私も看病疲れでぐったり。
入院5日目(8/29水曜日)
朝時点での症状
・首がまだほんの少し腫れているかな?
症状がないのに病室に缶詰ってしんどいです。
(感染症予防のため、小児病棟以外は歩くことができません。しかも小児病棟小さいのよ)
以前はプレイルームもあったそうですが、現在病院の改装に伴い、プレイルームのあった場所はNICUとGCUになっています。
あああ、せめてプレイルームがあれば…!
入院6日目(8/30木曜日)
朝時点での症状
・首がほんの少し腫れているかな?
検査もなく、ただひたすら部屋で暇をつぶすばかりです。
息子の病室は救急入口に面した道路が見える部屋なので、救急車のサイレンが聞こえるたびに救急車を探していました。
やはり医師も看護師も苦手で、部屋に入ってくるたびに威嚇します。
もう少し慣れて欲しいんですけどねぇ。
入院7日目、退院(8/31金曜日)
朝時点での症状
・なし
心エコーと血液検査の再検査の日でした。
医師から「エコーと血液検査の結果が良ければ、今日の午後から外泊してもいいですよ」と言われました。
(事務手続き上、正式な退院は月曜になってしまうので『外泊』ですが、その後戻る必要がないので事実上の退院です)
心エコーを撮るときに医師から「動画見せていいですか?」と聞いてくれ、医師のスマホでアンパンマンの動画を見せながらエコーを撮ってもらいました。
多少嫌がっていましたが、前回よりもしっかりエコーをとることができたようです。
(医師の方からそのように言ってもらえて、とっても助かりました)
心臓は今のところ影響なし!
血液検査は相変わらずのギャン泣きでした。
血液検査の結果も良好!
お昼ご飯を食べ終えたあと、薬に関する注意事項などを聞き、無事に退院(外泊)となりました!
冠動脈にも今のところ異常は見られず、日常生活での制限もありません。
川崎病になってみて
息子の場合、『熱、首の腫れ』から、おたふく風邪と疑われました。
川崎病は一気に症状が出るのではなく、次から次へと症状が出て来ます。
そのため最初の時点で川崎病を疑うのは困難だったと思います。
川崎病ってこんな症状が出るんだなぁ、と多少なりとも知識があったので川崎病に気づくことができました。
知らなかったら、多分、『なかなか治らないおたふく風邪だなぁ』と思っていたと思います。
同じ川崎病でも経過はまったく違います。
『川崎病ってこんな症状が出るんだなぁ』と頭の隅にでも置いておいてもらえたら嬉しいです。
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